忍者ブログ
[PR]
×

[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。


2024/11/24 11:01 |
厭な探偵
榎木津×益田の性描写を含み榎木津が女装しており、挙句厭/な/シリーズのパロディです。
閲覧の際は以上の内容を十分にご確認の上、大丈夫かどうか判断の上お読みくださいませ。




PR

2009/09/10 09:32 | Comments(0) | TrackBack() | 益田
Web拍手お返事です
Web拍手お返事です。ありがとうございます。

>蒼月様
『下手の考え~』お読み頂いてありがとうございます。
榎木津のベッドで眠らない益田というのがブログ開設時からの萌えなので、今回のリクエストにも反映致しました。中禅寺に懐く益田可愛いなぁと思って…。榎木津を冷やかす中禅寺も書けて楽しかったです。
お腹の足しにして頂けたら光栄です。
通販は出来るだけ早めの対応を心がけますので、その際は宜しくお願い致します。
うちの地方は台風の被害を特に受けず、ちょっと強い雨が降った程度でした。ご心配頂き、ありがとうございました。

>eri様
拍手文への御感想ありがとうございます。変なメルヘン?ですみません…。
龍一つながりで坂本先生情報もありがとうございました。現在益田が生きてたら坂/本/龍一よりもずっと年上なんですね。意外な感じがします。
『下手の考え~』への御感想も嬉しいです。寝る益田は正義。ありがとうございました。

叩いてくださった方も、ありがとうございました。



9月になりましたね。
先日は去り行く8月を惜しんで突発的に茶室を開けたのですが、予想外に色々な方に遊びに来て頂けて嬉しかったです。しかも皆様眩暈坂上2にサークル参加なさる方なので、原稿の進度の話もチラチラ出て「ウウッ…頑張ろう」と思った次第です。ありがとうございました。
毎回話題が豊富なことに定評のある益田界、今回も様々な話が飛び出しました。特に中心となったのは

羽田×益田


…違うんだ(何が)
誰も傷つけず合法的に益田にセクハラを働くにはどうすれば良いか、という命題のひとつの解決策が羽田なんです。何かそういうことだったのです。誰もが一度は通る道を遅ればせながら通らせて頂きました。最終的には榎木津が(3階の)窓を破って助けにくるのでお子様にも安心です!

そんなわけで以下にログの内容を一部まとめた感じの羽田×益田しまっておきますね…。飛び出した意見と私の妄想が詰まってます。
特に興味がある方以外にはあまりお勧め出来ません。いつもながら、相すみません。THE 勢い!






2009/09/02 14:09 | Comments(0) | TrackBack() | 雑記
8月拍手お礼文
かんかんと照りつける日差し。真っ青な空に盛り上がった入道雲。神保町にも夏が来た。
薔薇十字探偵社にはこの時を待っていた設備が幾つか運び込まれる。
一つはそよそよと室内の空気を掻き混ぜる扇風機。もう一つは、寅吉が額に汗してハンドルを回している氷削機。
向こう側が透けて見える透明な氷は、がりがりと音を立てながら削れて下に置かれた容器に積もっていく。
柔らかな氷山はシロップをかけられて僅かに崩れ、それでも白い冷気を漂わせながら運ばれた。

「へいお待ち。先生はイチゴ、益田君はメロンだったね」
「有難うございます、夏は氷ですよねぇ」
「わーい」

子どものように手を叩く榎木津の額にも、少々汗が滲んでいる。
長いスプーンを表面に突き立てると、色のついた氷がほろりと崩れた。
口に入れると甘さと共に新鮮な冷たさが全身を駆け抜ける。

「つめたっ」
「うははは、甘いなぁ。冷たいなぁ。氷は実に偉い」

良く判らない褒め言葉を述べながら、榎木津は凄い速度で氷を突き崩していく。
益田もつられてさくさくと氷を口に運び、時折鋭い痛みがこめかみを突き抜けた。
たちまち硝子の器は空になり、薄まった蜜が僅かに底に溜まっている。

「―――あっしまった」
「なんだマスヤマ、お代わりか。和寅に云え。作ってくれるかは知らないけど」
「違いますよ、これから依頼人と約束があるんですけど、しまったなぁ。舌が緑になってるかな」

益田は大きく口を開け、榎木津は身を乗り出した。

「もっと舌を出せ。良く見えない」
「ふぁい」

抵抗も無く、益田はべぇと舌を出した。
濃い桃色の肉が人工的な緑に染まっている。かき氷を食べました、と云わんばかりの色だ。
イチゴ味を食べた榎木津の舌には、目立つ色は付いていない。
榎木津はじっと其れを眺め、おもむろに自分も舌を伸ばし、緑色の部分に這わせた。

「ヒッ!」

反射的に益田の舌が引っ込む。

「ははは、冷たいな!」
「止めてくださいようもう、吃驚するでしょう!舌噛んで死んだらどうするんですか」
「顔が赤いぞマスカマめ。イチゴのシロップだってこんなに赤くない!真っ赤山だな」

上機嫌な榎木津の高笑いと、益田の悲痛な訴えと、蝉時雨。
其れらを背中で聞きながら、台所の寅吉が深々と溜息を吐いた。

「イチゴでもメロンでも何でも良いがよそでやって貰えないかなぁ2人共。こっちまで暑くってしょうがねぇや」 



―――
熱いのは気温だけにしてほしい榎木津と益田。




2009/09/01 00:04 | Comments(0) | TrackBack() | 益田
Web拍手お返事です
Web拍手お返事です。ありがとうございます。
お返事が遅れてしまい、申し訳ありませんでした。

>蒼月様
大分ゆっくり運営のブログですが、いつもありがとうございます。
アンケートへのご回答もありがとうございました!以前お申し出頂きましたので、取り置きの方も行っております。
蒼月様に少しでもお楽しみ頂けるよう、オフの方も頑張ります。
『君は太陽』へのご感想もありがとうございました。
海辺と榎木津と益田は原作的にも(?)外せないポイントなので、書けて嬉しかったです。
亀井にはいつも本当に…ありがとうそしてすみませんと…
そして例によってここからの感想ですみません!神様パラレル大好きなので、続き嬉しかったです!

>海の話読ませていただきました!~
コメントありがとうございます。
夏は榎益の季節ですよね。まぁ一年中榎益にとっては祭りと云えますよね。
朝焼けの海を見つめながらデート第二戦いいですね。
昼まで寝てる榎木津が明け方に起きてるっていうのが既に萌えます。デレきた!って感じです。
ありがとうございました。

>末っ子様
拍手ありがとうございます。榎→益団のハム星です。
折角のリクなので横抱きして貰いました。益田にはヒャアアアとかキャアアアとか云って欲しいです。
楽しんで頂けましたら嬉しいです、ありがとうございました。
レインボー益田についてのコメントもありがとうございます。戦隊感はあんまりない、のどかな軍団になってしまいました。エチオピヤ人はマイ茶碗持ってます。
リンクもして頂いてありがとうございます!お礼が遅れまして、申し訳ございませんでした。
今後ともどうぞ宜しくお願い致します。


叩いてくださった方も、ありがとうございました。
メールの返信もまたさせて頂きますので、宜しくお願い致します。



えっ…眩暈坂上2まであと1ヶ月ちょっとしかないんですか…?
あっと云う間に夏も終わり、戦慄の秋が近づいていますね。参加なさる方は原稿でお忙しいことと思いますが、そんな中遊びに来てくださって本当にありがとうございます。明日明後日くらいに最後のリクエストを達成出来たら良いなぁと思っております。
お礼が遅れてしまいましたが、ブログの端っこでやってたアンケートにご協力頂きありがとうございました。京極ジャンルでの活動と同時に小説同人誌の発行もはじめてなので、皆様のご意見を参考にしたいです。多くの方に拙本を楽しみにして頂けているというのが目に見えて、喜びと緊張もひとしおでございます。がんばります!
とか云ってたら今朝印刷所様から連絡がありまして、入稿済の抄録本のヘッダーが2箇所違っていると悲しいお知らせを頂いてしまいました…。おおなんという馬鹿!色々とすみません!


2009/08/29 22:23 | Comments(0) | TrackBack() | 雑記
下手の考え休むに似たる
積み上げられた古書の質感も手伝ってか、京極堂の座敷に敷かれた畳は何処となく褪せた色をしているように見える。
い草の色が僅かな時間で抜ける事が無いように、この部屋の光景もそうそう劇的に変わるものでは無い。中禅寺がさも不機嫌そうな渋面で本を読み、客人、或いは単に溜まりに来ているだけの誰かが卓の一辺を埋めている。今日も多分に漏れず、と云った所か。
古書の匂いに包まれて眠る生き物は2つ。中禅寺の膝で丸くなっている飼い猫と、『客人』だ。座布団に収まるはずもない2本の足が、畳の上に投げ出されていた。障子の影に隠れるように横たわっているが、ゆるく握った拳だけが日光を浴びてじりじりと温まっている。鼻梁に落ちた細い髪が寝息に合わせてふらふらと揺れているのを見て、中禅寺は苦笑した。
そして例によって、縁側を渡る足音がきしきしと近づいてくる。彼を探しに来たのだろう。開かれた障子は天蓋を払うように影を失わせたが、午睡を覚ますには十分では無かったらしい。白と黒で占められた世界に色が戻った。
灰の着流し、黒く艶を帯びた前髪、栗色の髪。ここ数ヶ月で良く見られるようになった取り合わせだ。珍しくも無い。
だから、険のある視線の先で顔色も変えずただ眠っているのが――黒髪の青年であっても、さしたる問題では無いだろう。







「――問題だッ!」

冷めた茶を飲み干した榎木津が、肺の空気を全て吐き出すようにして叫んだ。手元にあった筈の湯飲みが空になっているのを見下ろし、中禅寺が業とらしく首を振る。鳶色の瞳がぎっとそれを睨んだ。漆黒の眼は慣れたもので、のらりくらりと受け止める。

「ずるいぞ、京極堂!」
「何が」

榎木津は視線を逸らさず、中禅寺の膝の辺りにそっと手を伸ばした。中禅寺も逃げるでもなく指先の行方を見守っている。
逃げたのは、膝に乗っていた石榴だ。深い寝息を立てていたはずが敏感に顔を上げ、榎木津の指を全身でひらりと避け、座敷を出て行ってしまった。胡坐をかいている足の間が猫の形に凹んでいる。榎木津は音も立てずに歩き去った姿を名残惜しげに見送り、そして室内に視線を戻した。端正な顔立ちだが唇を尖らせたりするので、大きくなりすぎた子どものように見える。
益田は両足を畳の上に伸べてだらりと眠っており、膝の上でころころと姿勢を変える猫の姿とはえらい違いだ。呼吸は深く、当然榎木津の存在にも気付いていない。
榎木津は苛々とした様子で益田の薄い瞼を見やる。彼の寝顔を見るのは初めてでは無いが、大概が書類の上にインキを滲ませた状態でうつらうつらしているか、ソファの上で膝を折って腹を庇うような姿勢を取っている。
薄い唇を僅かに開いて、胸を上下させている。
神をほったらかしにしてあろうことか京極堂に居た事よりも、下僕の分際で榎木津の特等席を奪って安らかに昼寝を決め込んでいる事よりも、痩せた身体を横たえて無防備な寝顔を晒している場所が白い寝台の上で無いという事実に、何だか妙に腹が立つ。

「あれは、僕と一緒に寝た事が無いのに」
「…どっちが?」
「どっちも!」

からかいを含んだ中禅寺の問いに、榎木津が噛み付いた。倒れている益田が僅かに身じろぐ。痩せた指が「静かに」と仕草で示すと、榎木津はついと視線を流した。低く笑う気配がする。

「安心出来る所で無いと熟睡しないのは、猫も人も同じ事だ」
「僕ぁ何処でだって寝られる」
「榎さんなら走ってる車の屋根の上でだって寝られるだろうが、普通の人間はそうは行かない」
「僕の寝台は車の屋根の上と一緒か」

ともすればあけすけとも云える榎木津の言は、頁が捲れる乾いた音に送られた。開けっ放しの障子の隙間を抜けて、庭から風が吹き込んでくる。榎木津も横になりたかったが、山と積まれた本と益田の身体が邪魔で足を延ばすのが精々だ。
ごそごそと尻の座りの良い場所を探す榎木津を、中禅寺が横目で見ている。

「取って食われると思ったらそりゃあ逃げるさ。そんなのは猫や、益田君に限ったことじゃあない」
「マスヤマなんか煮ても焼いてもおいしくないよ。味噌で煮ても駄目だし、煮てる途中に逃げそうだ。そんな事まで云われないと判らないほど馬鹿なのかなぁ、こいつ」
「まぁ其処が猫と人との違いだよ」

吹き込む風は秋の気配を帯びて、僅かに肌寒い。何も掛けずにそのまま転寝出来る季節も間もなく終わるだろう。
畳の目に詰まった石榴の毛を見つけた榎木津が、其れを穿り出そうとしている。かりかりと爪を鳴らす仕草は余程猫に似ていて、中禅寺は苦笑した。

「益田君もまさか自分が土鍋で煮込まれるなんて思っていないでしょう。それ程彼は馬鹿じゃない」
「馬鹿だ!逃げる度に叱っているのに覚えないんだぞ。馬鹿の耳に神の啓示だ」
「その程度には馬鹿になってしまった、という事かな」

彼の優先順位はお前から見れば「馬鹿のすること」なんだろう?
――とでも云いたげに中禅寺は口元を歪めた。
さも楽しそうに哂っている、と云う事を知らない者が見れば、枯れ木に開いた裂け目のように思える。
生憎表情に込められた意を知ってしまった榎木津は濃い眉を顰めると、益田の寝顔に視線を落とした。
仰向けの頭部からは前髪がばらりと落ちて、額がむき出しになっている。薄い眉からも唇からも力が抜けて、あるべき場所に収まっている、という印象だ。不満を呟いたり泣いてみせたりする時には、思いの外良く動く眉であるのに。
此処が京極堂の座敷で無かったら。こいつをこのまま折り詰めにして、自分の寝床に持ち帰ったとしたら、どんなにか胸がすく事だろう。
けれど、きっと其れはかなわない。
榎木津の価値観では理解できないが、恐らく自分が彼にとっての神で、彼が自分の下僕である限り。

「…不愉快だッ!」

いつもの調子で畳に横たわろうとしたのがいけなかった。
倒れこんだ榎木津の背が本の山にぶつかり、本は文字通り雪崩となって滑るように崩れた。傾れた背表紙が通し番号順に落ちて行く。無防備に眠っている、益田の横顔に。

「あ」

榎木津はひらと身を起こし、中禅寺は仏頂面を歪めて卓の向こうを覗き込んだ。
幸いにも分厚い角が益田を痛めつけることは無かったものの、盛大な音を立てて目の前に落ちたのは確かだ。紙の束とも思えぬ重い音。上半身が反射的に跳ね起きた。
長い前髪がばさりとだらしなく目の前にかかっていて、隙間から覗く表情も同様にだらしない。元々大きくは無い眼は益々細く、ぼんやりとして、中空を見つめている。
無数の古書に囲まれた座敷、灰の着流し、栗色の瞳。
益田はその全てを視界に収めながら、まだ夢を見ているような口調で呟いた。

「――えのきづさんだ」

途端大きな瞳の虹彩が揺れ、古本屋が肩を竦める。
嗚呼本当に不愉快だ。
結局この祓い屋の目論見通りになってしまっている。

「こういうのも刷り込みと云うのかなぁ」
「…ふん」

寝ぼけた瞳は何事も無かったかのように中禅寺に向き直り、どうも寝入っちゃってすみません、と頭を下げて見せた。




―――
真宏様リクエスト「益田の話をする榎木津と中禅寺」でした。ありがとうございました。
お待たせして申し訳ありません。なんかナチュラルに中禅寺が2名の関係を知っているあたりご都合感が凄いですがそこはそれということで…




2009/08/28 23:07 | Comments(0) | TrackBack() | 益田

<<前のページ | HOME | 次のページ>>
忍者ブログ[PR]