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2024/11/23 09:33 |
Web拍手お返事です
Web拍手お返事です。ありがとうございます。

>蒼月様
お返事が遅れてしまい大変申し訳ありません。
『お医者様でも~』お読み頂いてありがとうございました。夏風邪なのでバカオロカでもひきます。
「ご機嫌をとる榎木津」というリクだったのですが、世話を焼く榎木津書きたさに多少迷走しました。
ちょっと甘い話だったので、蒼月様にお言葉頂けて嬉しかったです。
更新のほうも拝見致しました!ギター榎益!指先の描写等に色気を感じて、大変に萌えました。
いつもここからしか感想をお伝えできなくてすみません…。いつか勇気が出たら直接お伺いします。
ありがとうございました。

>末っ子様
こちらでははじめまして。拍手文と『誰も寝ては~』へのコメントありがとうございます。
青木に苺パジャマを着せるべきか否かしばし悩んだ結果、話の展開上自重することにしました。
いつか機会があれば苺パジャマ青木と益田の話も書きたいです。
末っ子様も幸せ益田好きということで、私も幸せになりました。もっともっと幸せ益田が増えますように。
リンクの件へのご質問ですが、拙ブログでよろしければ此方こそ宜しくお願い致します。
リンクフリーの文章を拝見して、当方は早速飛びつかせて頂きました。必死ですみません。
あと、女体化榎木津に凄くニッコリしました(小声で)

>eri様
はじめまして。『だれを見てるの?』へのご感想ありがとうございます。懐かしいです。
榎木津の視界は私の拙い想像力では追いつかない世界ですが、益田を見習って(?)色々していきたい感じです。
eri様も書き手さんなのですね。創作活動楽しいですよね。
何処かで作品を拝見できる機会があったら良いなぁと思いました。ありがとうございました。


叩いてくださった方も、ありがとうございました。
返信不要の方もありがとうございます。有難いやらもったいないやらで死にました。またお返事に伺います!



最早参上するのも恥ずかしいくらい間が開いてしまいましたが、お久しぶりでございます…。健康なので余計性質が悪いですね。ああもう!歯がゆい!
夏コミが終わったら色々と更新やお知らせをしたいところでございます。夏コミ終わったらもう京極オンリーまで直ぐなんですよね。また原稿や何やかやで留守がちのブログになりそうです。
そんな中、拍手をしてくださったり、遊びに来てくださる皆様には本当に頭が下がる思いで一杯です。変化のないのを見てガッカリなさっているのを思うと本当に申し訳ない限りです。せめてものおつまみに、続きに子ネタを書きました。京極オンリーで発行する「下僕戦隊レインボー益田」の練習というか、そんな感じの話です。ご笑覧頂ければ幸いでございます。




★戦隊パロディですが、今のところ戦隊らしい活動はしていません。
★当たり前のように益田が七人います。








いくら益田が痩せた体躯をしていると云えど、流石に七人もいると嵩張って仕方が無いと寅吉は思う。
おまけにシンボルカラーだか何だか知らないが、それぞれ違った色のモチーフを身につけているので色彩の暴力とも云える。
七人の間を縫って掃き掃除をしていると、一際目立つ赤いチーフを巻き付けた益田―――便宜上マスヤマレッド、と呼ぶ事にする―――が突然すくりと立ち上がって叫んだ。

「和寅さん!」
「何だね」
「暇で暇で仕方ありません!何かお手伝い出来ることはありませんか!」
「そうかい、じゃあ邪魔にならない所に立っていておくれよ」

つれない物言いが気に入らなかったのか、残る六人も次々と声を上げた。

「そうですか?凄くお忙しそうだからお手伝い出来たらなぁと思ったんですけどねぇ」
「僕ァ良かれと思って云ったのに、そんな云い方酷いじゃないですかぁ…」
「そんな事仰るんでしたらもう勝手に手伝いますからね。この水捨てれば良いんですか?」
「お買い物行きませんかお買い物、ねっねっ、和寅さぁん」
「いいですよそんなん云うんだったら。精々邪魔にならないようにしますよ。植木と一緒なんだ僕なんて」
「ダイジョウブ、ワタシテツダウ。コメ炊クカ?」

大袈裟に涙声を上げる益田、余計な仕事を増やす益田、妙に甘えてくる益田。
寅吉は五月蝿そうな顔をして、動き回る一団の中から比較的「まとも」そうな益田を見つけて話しかけた。

「おい、そこの益田君」
「はい、なんでしょう。あっ、ちなみに僕は益田グリーンですよ」
「グリーンでもマリーンでも何でも良いけど、とにかく収拾がつかん。どうにか纏めてくれないか」
「うーん、そうなんですけど、僕ぁどっちかって云うと警察時代の益田龍一に近いんですよねぇ。他の六人は警察辞めてから出てきた感じでしょう?ちょっと手に余るかなぁ」
「全員君には違いないんだろう」
「うーん、まぁやってはみますけど」

益田グリーンと名乗った益田は、鯉を呼ぶようにぽんぽんと手を叩いた。探偵社のフロアが水を打ったように静まり返る。十二個の黒い瞳がぱちくりと瞬いた。

「はいはーい。ちょっと静かにしようか。君達―――ん?僕達って云えば良いのかな。まぁいいか。とにかく大人しくしてましょうよ。和寅さんが困ってますよ」
「だあって、何の事件も無いし、探偵としての仕事すら無いんですもん」
「平和なのに越したことはないんですけど、現状七人に増えた甲斐がないじゃないですか。増え損ですよ」
「依然として給料は歩合制ですしぃ、このままじゃあ一杯の飯を七人で分けるなんてことに」
「ワタシコメクイタイデス」

同じ声が、少しずつ調子を違えて訴えてくる。益田グリーンは肩を竦め、寅吉は肩を落とす。
参加せずに窓の外を所在無げに眺めていた一人が、あっと声を上げると青いタイを揺らしながら振り向いた。

「大変です、大変です!」
「どうしたんだいナキヤマブルー」
「今ビルヂングに人が入ってきたんですよう。もしかしたらお客さんかも」
「本当!? 聞いたか皆、お客さんだって!」

わぁい、と益田らが声を上げた。やっと収まる、と思った寅吉だったが、直ぐにはっとして声を荒げた。

「お客さんなら、同じ顔七つも並べておくのは可笑しいだろう!」

そうだった。
双子です、と云うならともかく、七つ子です、では言い訳としても苦しすぎる。
フロア内は右往左往する益田の群れで、一挙に慌しさを増した。七人もの成人男性を仕舞っておく収納棚など無い。

「あわわわ、隠れないと。またお客さんが逃げちゃいますよ」
「世の中には不思議なことは無いんだから、七つ子が居たって可笑しいって事は無いでしょう」
「そんな事云ってる場合ですか!」
「だ、誰が行きます?」
「そんな事は後で決めよう!とにかく皆適当な所へ!」

ばらばらと益田らが散って、それぞれが思い思いの場所へ引っ込んでいく。ある者は台所へ、ある者は寅吉の私室へ。騒ぎを意にも介さずまだ眠っている探偵の寝室に誰が隠れるかで多少揉めていたようだが、残った益田らによって半ば無理やりに押し込められた。何だかこんな光景を童話か何かで見たような気がする、と寅吉はぼんやりと思う。
騒乱の後のフロア内には寅吉と、最後の一人になった益田が残った。まるで以前の薔薇十字探偵社に戻ったかのようだ。
ドアベルがカラカラと鳴り、依頼人とおぼしき男性が入ってきた。

「薔薇十字探偵社、と云うのはここかね」
「ええ、そうです。私は探偵の秘書ですがね。ここに居るのが実際お客様の話を聞く、」
「アナタ何処カラキタ?ワタシ、エチオピヤ」

素っ頓狂な応対に男は目を丸くし、寅吉は改めて益田の姿を見た。白い布をぐるぐると巻いた奇矯な姿で、にこにこと笑っている。人好きはされそうだが、探偵として信用されるかどうか…。今からでも双子だとか何とか云って適当な益田を引っ張り出すべきか否か、考えながら寅吉は曖昧に笑った。





―――
書いてみて思ったのですが、地の文に突然「マスヤマレッド」とかが混ざってくるとたちまち京極感が失われますね。今更。
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2009/08/09 01:23 | Comments(0) | TrackBack() | 雑記

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